2017.02.11:yoshitaka kase
ミリタリーの珍しいヴィンテージアイテムをまとめてご紹介。
アメリカからイギリス物まで、国を問わず、ヴィンテージ物の珍品アイテムを一挙にお届けします。
・UK Military/1970s/Dead Stock/Gabardine Soutien Collar Coat/イギリス軍/1970年代/デッドストック/ギャバジン ステンカラーコート
UK Military(イギリス軍)に1970年代官給されていたデッドストックとなる希少なステンカラーコート。
US Navy(USネイビー)に官給されていたステンカラーコートに比べ、よりミリタリー市場で見かける事が少なくお探しの方も多い逸品。
「ギャバジン」という織り目のきつく綾織の丈夫な生地が使用され作られているところが特徴的な1着です。
ギャバジンは、バーバリーの創業者トーマス・バーバリー氏が1879年に発明。
1911年に南極点に到達したロアール・アムンセン氏、南極大陸横断探検隊を率いたアーネスト・シャクルトン氏をはじめ、極地探検家達が愛用していたバーバリー製の服にも使用され、1924年にエベレスト初登頂を目指したジョージ・マロリー氏がギャバジンで作られたジャケットを着用していた事でも有名な伝統的な生地です。
ウールとコットンの混紡素材で、製織工程(織り上げ)に入る前に防水加工が施され、きつく織り上げられた生地は水をはじき、雨具等によく使用されるゴム引きの生地よりも着心地の良い素材です。
ステンカラーコートというとエポレットが付いているモノが多いですが、こちらのギャバジン ステンカラーコートは、余分なデザインがなくシンプルで飽きのこないアイテムになっています。
デッドストックの状態からワンウォッシュを施していますので、縮む心配もなく程よい風合いも出ています。
普段着としてもビジネスでスーツの上に着用しても様になるコート。
流行り廃りなく、長く愛用出来るヴィンテージアイテムです。
・Swedish Military/1960s/Dead Stock/Utility Jacket/スウェーデン軍/1960年代/デッドストック/ユーティリティージャケット
1960年代当時、Swedish Military(スウェーデン軍)に官給されていたユーティリティジャケット。
希少なデッドストック品となります。
USアーミーのジャングルファティーグジャケットやBDUジャケットのように、Swedish Military(スウェーデン軍)でユーティリティジャケットとして当時使用されていたアイテム。
ミリタリー市場では見かける事の少ない逸品です。
素材は、100%コットンフランネルの質感となり、ヴィンテージ物らしいオールド感があり、非常に雰囲気の良いジャケットです。
フロントの第一ボタンと第二ボタンの間隔が若干開いたデザインになっているので、オープンカラーにしても着用可能。
ラフなスタイルにも小洒落たコーディネートにもハマる、大人な雰囲気を醸し出すジャケット。
この手のユーロ物のジャケットは、Aラインのシルエットになっている事が多いですが、こちらのユーティリティジャケットは、Aラインではなくストレートの綺麗なラインとなっています。
ですので、レイヤードとしても着用出来ますが、カットソーの上にサラッと羽織るだけでも良い雰囲気となります。
・US Military//1970s/Dead Stock/Short Gown/USミリタリー/1970年代/デッドストック/ショートガウン
1970年代にUSミリタリーに官給されていた非常に珍しいショートガウン。
ミリタリーのコレクターズアイテムとしても探されている方も多い逸品です。
本来は、有害化学物質(TOXICOLOGICAL)の防護服として、着用されていた上着となり、同年代のM-65フィールドジャケットやジャングルファティーグジャケットと比べると、元から生産数が少なく、なかなか出会う事のないレアなアイテム。
素材は、通気性の良いCOOLING仕様の特殊な織り方となったコットン100%地。
肉厚で変わった生地感のこちらのショートガウンは、着込んでからヴィンテージならではの風合い、退色もお楽しみ頂け、着用もガウンとしてアウター感覚でも出来ますし、コート等のインナーにレイヤードとして着用しても良い、様々なコーディネートに一躍勝手くれる事間違いなしなアイテムです。
・HM Prison/1970s/Dead Stock/HMプリズン/1970年代/デッドストック/ドンキージャケット
「Her Majesty’s Prison Service」と言われる女王陛下となる国の機関にある主にイギリスを中心に活動する刑務所HM Prison(HMプリズン)に当時支給されていたドンキージャケット。
ドンキージャケットは、本来イギリスの炭鉱や港湾の労働者が着ていた作業用の厚手のメルトン地のアウターで、肩に運搬時の補強用、防水用のパッチが付けられているのが特徴とされています。
そのイギリスを代表するワークジャケットが、1970年代当時にプリズンのアイテムとして支給されていました。
放出の少ないプリズンモノで1970年代のアイテムとなると、よりお目に掛かれる事は少なく非常に珍しいヴィンテージアイテムです。
フロントはボタンフライで開閉が出来、裾上部部分には両サイドにパチポケットが付いています。
アームホールは細く、その両腕部分にはリフレクターが付き、面白いデザインに。
Pコートやダッフルコートのような感覚で着用出来るヘビーアウターです。
プリズンモノは、ミリタリーモノに比べても市場に出回る事の少なく、非常に珍しい逸品です。
プリズンモノを好む方には、是非押さえておいて頂きたいアイテムです。
次回またこのような形で仕入れる事は困難と思われます。
是非、この選ぶ事の出来る貴重な機会に自分の最高の一枚を手に入れてみて下さい。