脳に響く

2020.09.11:nakada

リーバイス 1960年代 501XX をご紹介いたします。

 

1960s 501XX / 32inch

“なぜ良いと感じるのか?”

それは、100年を超えるブランドの歴史に付随した様々な物語なのか?

それとも目の前にある、エイジングしてペンキが散ったジーンズその物に対してなのか? etc.

 

私の場合、物との初見の出会いに限ってはストーリー性よりも視覚刺激を重視している傾向があります。 

というのもあって、ヘルムートラングを大好きになったきっかけは、たった一枚のキャンペーンビジュアル。ブランドの知識は殆ど無かったのですが、その一枚のビジュアルで感覚が即座に刺激されたのを鮮明に覚えています。

 

ではストーリー性(所謂マーケティング的なものには関心が薄いのですが、、)など、目に見えない美しさには関心がないか。と言ったらそうでもなく。むしろ一着の服と何年、何十年と付き合っていくには重要な要素だと思います。

誰から生まれたのか?どうして生まれたのか?自然と気になりますし、どうせなら共感できる背景や人から生み出されてほしいと思います。

 

そして前述した視覚刺激によって感じる美(見事にエイジングしたジーンズ)と目には見えない美(100年以上の歴史があるリーバイスが、1960年代に生み出した501XX)の双方がもたらす脳への刺激には、共通の働きかけがあるそうで。

それぞれ感覚を受容するプロセスは異なりつつも、目に見える絵画などに対する美の感覚と目には見えない道徳観や倫理観に対する美の感覚は、双方ともに内側眼窩前頭皮質(テストには出てきてほしくない)という脳の部位が活動している状態と言えるのだそう。




すいません、長くなってしまいましたが。 

要するに1960年代 の501XX に対して、リーバイスというブランドの歴史やxxが生まれた理由に魅力を感じる事も、エイジングした生地や質感、シルエットに魅力を感じる事、どちらも正常であると言えますし、今回ご紹介しているジーンズには双方の魅力が凝縮しているという事実。

そしてこれが多くの人に永く愛されている膨大な理由の中の一要素だと思います。 

 

 

ちなみに私は、このペンキの散り方に惹かれてしまいます。

これがなんだか丁度良い。

半世紀以上の時を経て、変化した生地の表情が美しく。

まだ新しかった状態の時より印象的で、深遠な雰囲気を醸し出す。 

傷や汚れを気にして過保護に育てられたというよりかは、放牧と育てられた感じがこのジーンズの表情に表れています。

 

 

 

うん、かっこいい。

 

Levi’s 1960s 501XX